英語を学ぶ際に、「なぜうまく話せないのか?」「なぜ伝わらないのか?」と感じることはありませんか? その理由の一つは、日本語と英語の「根本的な違い」にあります。
今回は、英語と日本語の決定的な違いを4つに絞り、それぞれの違いがどのように影響するのか、そして英語学習にどう活かせるのかを解説します。
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- 1. 語順の違い:SVO vs. SOV
- 2. 省略の違い:日本語は省略が多く、英語は明確に伝える
- 3. 曖昧さ vs. 直接的な表現:日本語は行間を読む、英語は明確に伝える
- 4. 時制の考え方の違い:日本語は文脈で補う、英語は時制を厳密に使い分ける
- まとめ:英語学習にどう役立てるか?
1. 語順の違い:SVO vs. SOV
何が違うのか?
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英語は「主語(S)+動詞(V)+目的語(O)」の順番(例:I eat sushi.)。
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日本語は「主語(S)+目的語(O)+動詞(V)」の順番(例:私は寿司を食べる)。
英語では「動詞(V)」が早めに出てくるのに対し、日本語では「動詞が最後」にくる特徴があります。
英語学習にどう活かすか?
英語を話すときは、「動詞を早めに言う」ことを意識しましょう。例えば、
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日本語:「昨日、友達とカフェに行ったんだ。」
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英語:「I went to a café with my friend yesterday.」(「行った」= went を早めに言う)
また、日本語は主語を省略しがちですが、英語では主語を明確にする必要があります。「誰が何をしたのか」を意識して文章を組み立てる練習をすると、スムーズに話せるようになります。
2. 省略の違い:日本語は省略が多く、英語は明確に伝える
何が違うのか?
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日本語:「昨日行ったよ」(主語がない)
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英語:「I went there yesterday.」(主語が必須)
日本語では会話の流れや文脈で主語や目的語を省略できますが、英語では明確に伝えることが重要です。
英語学習にどう活かすか?
日本語の曖昧な表現をそのまま英訳しないようにしましょう。
例えば、「考えておきますね。」という日本語は、直訳すると I will think about it. になりますが、英語では「前向きな意志」と受け取られがちです。適切な表現は、
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「(本当に考えるつもりがあるなら)」→ I will think it over.
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「(やんわり断る場合)」→ I’ll let you know later.
このように、状況に応じた表現を学ぶことで、より自然な英語が話せるようになります。
3. 曖昧さ vs. 直接的な表現:日本語は行間を読む、英語は明確に伝える
何が違うのか?
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日本語は曖昧な表現が多く、行間を読む文化。
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英語はストレートに伝える文化。
例えば、日本語で「ちょっと難しいかも…」と言うとき、英語では It’s difficult. や I don’t think I can do it. とはっきり伝えます。
英語学習にどう活かすか?
日本語特有の曖昧な表現を避け、明確な表現を心がけましょう。
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「まぁまぁですね。」→ It’s okay. や It’s not bad.
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「微妙ですね。」→ I’m not sure about it.
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「ちょっと考えます。」→ I need some time to decide.
このように、「英語的な考え方」に慣れることで、自然な表現が身につきます。
4. 時制の考え方の違い:日本語は文脈で補う、英語は時制を厳密に使い分ける
何が違うのか?
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英語では、現在・過去・未来だけでなく、現在完了や過去完了などを厳密に使い分ける。
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日本語では、文脈によって時制を補うことが多い。
例えば、「もうやったよ。」という日本語は、
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過去形 → I did it.
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現在完了形 → I have done it.
という2つの表現に分かれます。英語では、単に「やった」という事実だけでなく、「いつやったのか」「今どういう状態なのか」を明確にする必要があります。
英語学習にどう活かすか?
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日記を書くときに「時制」を意識する
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✅ 「昨日、映画を見た。」→ I watched a movie yesterday.(過去形)
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✅ 「もうその映画を見たことがある。」→ I have watched that movie before.(現在完了形)
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英語のニュース記事を読んで時制を分析する
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✅ なぜ has been を使っているのか?
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✅ いつ was と has been を使い分けるのか?
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時制を意識することで、より正確な英語を話せるようになります。
まとめ:
英語学習にどう役立てるか?
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語順を意識する(「動詞を早めに言う」習慣をつける)
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主語や目的語をしっかり言う(省略しないようにする)
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ストレートな表現を心がける(曖昧な言い方を避ける)
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時制を意識する(特に「現在完了」の使い方を習得する)
日本語と英語の根本的な違いを理解することで、英語の「考え方」や「伝え方」が身につき、スムーズに英語が話せるようになります。ぜひ、今日から意識して学習に取り入れてみてください!