お亀堂(愛知県豊橋市)は愛知県三河地域で70年以上の永きにわたりご愛顧いただいている老舗和菓子で、2024年4月中旬より柏餅5種類をお亀堂直営店各店で販売します。中部地区には珍しい西京味噌を使用した「白みそ餡」をはじめ、三河地方の郷土柏餅の「もろこし」、香り豊かな「よもぎ餅」、北海道十勝産小豆を使用した「つぶ餡」、「こし餡」が登場します。
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柏餅の特長
かしわの葉は新芽が出るまで古い葉が落ちないことから、家計がいつまでも繁栄しますようにとの縁起を担いで端午の節句で柏餅が食べられるようになりました。
お亀堂では初夏の薫りの漂うかしわの葉を、毎朝1枚1枚丁寧に巻いて提供しています。柏餅の種類は全5種類、豊橋の和菓子屋の中でも品数はナンバーワンです。
端午の節句には柏餅を食べてもらい、和菓子を通じて、日本の四季、地域の味を堪能してもらうい、笑顔と安らぎをお届けできればと思っています。
豊橋が発祥とされる柏餅(諸説あり)
三河・二川と遠州・白須賀の国境あたりに、「猿ヶ番場」と呼ばれる地で、だんごに餡を入れた餅を柏の葉に包んで名物としている茶屋がありました。このもちを主人老夫婦から「かしわもちです」と振舞われたのが小田原征伐に向かう途中の豊臣秀吉。「戦の前に”勝ちわ餅”とは縁起が良い」と聞き間違えた名に気を良くし志気を挙げて戦に向かったところ見事大勝利。帰国の折り再びこの茶屋を訪れ、自分もその風貌からかつて「猿」と呼ばれていた秀吉は、茶屋のお婆さんがあまりに皴だらけだったのを面白がり「今後、この餅を猿ケ婆(さるがばば)の勝和餅と申せ」と言って褒美を取らせたという逸話が残されています。
この「猿ケ婆(さるがばば)」の呼び方が、いつしか土地の名前「猿ヶ番場(さるがばんば)」と重なって、「さるがばんばの勝和餅」と呼ばれるようになったと言われています。
その後、江戸では武家や庶民の間で端午の節句を祝う柏餅として広まっていきました。北斎や、広重の浮世絵に、柏餅がこの地域の名物として東海道を往来する人々に楽しまれている様子が描かれています。
商品概要
■商品名・価格
柏餅(こし・つぶ・草) 250円
柏餅(もろこし・みそ) 280円
■販売期間
2024年4月中旬~2024年5月7日
■販売店
東三河のお亀堂直営店各店で販売
まとめ
2024年4月中旬より柏餅5種類をお亀堂直営店各店で販売します。中部地区には珍しい西京味噌を使用した「白みそ餡」をはじめ、三河地方の郷土柏餅の「もろこし」、香り豊かな「よもぎ餅」、北海道十勝産小豆を使用した「つぶ餡」、「こし餡」が登場します。歴史に思いをはせながら食べる季節の和菓子、柏餅もまた違った趣があります。