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はじめに — 「サービスの差」に戸惑う旅行者たち
海外旅行中、日本食レストランに入ると「味」や「価格」以上に印象に残るのが サービスの違い です。
「笑顔はあるけど、細かい気配りがない」
「注文が来るまでやけに遅い」
「チップを求められて戸惑った」
こうした体験は珍しくありません。ですが、それは「サービスレベルが低い」という単純な話ではなく、文化・習慣・価値観の違いが背景にあります。
👉 まず全体像を知りたい方は、【心得編】をご覧ください。
👉 「値段感」を押さえたい方は【価格編】をチェックすると理解が深まります。
1|日本の「おもてなし」との決定的な違い
日本の飲食店は「お客様第一」「細やかな配慮」を重視します。水は無料で出てきて、呼ばなくてもタイミングよくお茶を注ぎに来てくれる。これは世界的に見ても非常に特殊なレベルです。
一方で東南アジアの多くのレストランは、
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「頼まれたことをする」スタンス
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必要以上の干渉はしない
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自主的に動く文化ではない
こうした違いから、日本人には「放っておかれている」と感じられることが多いのです。
2|オーダーと提供のスピード感
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日本:注文はすぐに通り、ラーメンなら5分程度で提供。
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東南アジア:同じ料理でも15〜20分かかることは珍しくありません。
理由はシンプルで「調理工程の効率化」よりも「出来上がり次第順番に出す」文化だからです。また、シェフが一人で全て担当している店も多いため、混雑時は提供が遅くなります。
👉 対策:急ぎのときは「最初にすぐ出る料理(枝豆、唐揚げなど)を一緒に頼む」と待ち時間を楽しめます。
3|笑顔とフレンドリーさ
一方で、東南アジアのレストランでは 笑顔とフレンドリーな会話 が魅力です。
日本では丁寧だが少し距離感のある接客が多いのに対し、現地スタッフは「Where are you from?」と気さくに話しかけてくることもあります。
これは人によって「フレンドリーで楽しい」と感じるか、「プライベートに踏み込まれている」と感じるかが分かれます。旅行初心者の方は「文化の違い」と割り切って楽しむのがおすすめです。
4|チップ文化と会計の違い
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日本:チップは不要、会計はレジで明朗。
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東南アジア:国によってサービス料やチップ文化が異なる。
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タイやベトナムでは会計にサービス料が含まれていることが多い
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フィリピンやインドネシアでは「チップは別途」求められることもある
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シンガポールはGST(消費税)+サービス料が必ず加算
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👉 対策:レシートに「Service charge」が含まれているか必ず確認。含まれていれば追加チップは不要、なければ小額を渡すのがスマートです。

5|サービスに対する「過度な期待は禁物」
旅行初心者が陥りがちなのは「日本と同じサービスを求めてしまう」こと。
しかし、これはお互いに不幸です。
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日本式の細やかさを期待すると、ほぼ必ず「違う」と感じる
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「違い」を受け入れれば、むしろ新鮮な体験になる
「呼ばなければ来ない」=怠慢ではなく、「自由を尊重している」と捉えると見方が変わります。
6|実体験:接客で驚いたエピソード
私がバンコクの日本食レストランに入ったとき、店員さんはとても笑顔で感じが良かったのですが、頼んだ料理が半分しか届かないまま30分経過。声をかけたら「あ、忘れてた!」と軽く返されました。
最初は驚きましたが、現地の友人いわく「タイではよくあること、気にしないよ」とのこと。結局その後サービスでデザートをつけてくれ、結果的には楽しい思い出になりました。
👉 ポイント:サービスの違いを怒るより「そういう文化」と思うことで、旅のストレスが減ります。
まとめ — 「違い」こそが旅の思い出になる
サービスの違いは最初は戸惑いの元ですが、理解してしまえばむしろ旅の楽しみになります。
日本の「おもてなし」は世界に誇れる文化ですが、それを基準にしてしまうと損をします。以下を少し気にかけると海外での食事の時間が楽しくなります。
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注文はまとめて分かりやすく(何度も呼ぶより一度で)
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急ぎのときは確認を入れる(「Can you make it quick?」)
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笑顔で接する(文化が違っても笑顔は共通言語)
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チップはスマートに処理(渡すときもサラッと)
違いを受け入れ、現地流を楽しむことこそ、海外旅行の醍醐味です。
最後に3つを合わせて読むと、東南アジアの日本食レストランを失敗せず楽しめるようになります。
👉 全体像を押さえたい方は【心得編】をどうぞ。
👉 価格の目安を知りたい方は【価格編】を又、
👉 味の特徴を知りたい方は【味の違い編】をチェックして下さい。